2022年上半期おつかれ

社会人になって気づけばもうすぐ3カ月になっていた。

順調に生活が荒んできており、限界OL街道を突き進んでいる。

 

一人暮らしに希望を抱いていたあの頃。オーブン料理やお菓子を作りたいとオーブンレンジをゲットしたあの日。部屋には花を飾り、いい香りのキャンドルを焚こうとインスタを穴が開くほど眺めたあの日。お高いディフューザーを買うと決めたあの日。オシャレなお皿を集めるんだと意気込んでいたあの日。しかし現実は厳しい。

 

なぜかもう夏。オーブンなんて使えば家が蒸籠になる。お菓子づくりの道具が揃っていない。買っても収納場所がない。小麦が値上がりしている。乳製品を消費期限内に使い切ることができるのかという焦燥。最低限の世話で大丈夫なはずの多肉植物がどんどん枯れていく。土がカビた。キャンドルは生きていく上であまり必要がない。家が燃えるほうが怖い。虫が出ないようにとりあえずハッカスプレーを家じゅうに吹きかけている。清潔さだけは保っていたはずなのにゴキブリが出た。食器類は無意識のうちにニトリと無印で揃えてしまった。仕事から帰ってきてご飯を作る元気もなく、そもそも食器が必要な生活をしていない。

 

仕事は、ミスを生み出すために生まれてきてしまった…と本気で思った初期を乗り越え、こんな仕事絶対に辞めてやる!期を早くも迎え、それでも最近は割と安定している。働きたくはないが。石油王の12番目ぐらいの妻になり南仏の光が差し込む広いキッチンでお菓子を焼きたい。泣いてしまう。泣いてええか?

 

今カフェでこの記事を書いていたら、ベビーカーに乗った幼児がポカリスウェット飲みながら私を見ている。すまん。俺は手取り3倍欲しい。お前はまっすぐ健康に育ってくれ。Bless you。

お気持ち吐露

昼ご飯を食べながらワイドショーを観ていた。

ワイドショーは嫌いだけど母がいつもつけるのでなんとなく目に入ってくる。ロシアとウクライナの戦争報道、ありきたりな視点からの内容なのに急に涙と鼻水が止まらなくなった。

そのニュースが悲しかったというより今までの積み重ねがキャパを超えたみたいな。

 

ロシアの侵攻がエスカレートしてからも、世界の他の地域には注目されてないやばい紛争もっとあるじゃん、とぷりぷりしてた。

でも、自発的に調べてニュース読んでたアフリカとかの紛争と違って、自分の意思とは関係なくいろんなところから悲惨な情報が入ってくるこの状況に自分が全然慣れてないんだってことがわかった(これはもはや報道の偏りの問題)。

 

もともと感情的な人間ではある。研究中の紛争の詳細調べて電車で号泣したこともあるしBLMの時も睡眠削ってまで情報漁ってた。「共感疲労」の記事を読んでこういう人間が他にもたくさんいるんだってわかったのは今回が初めてだった。自分のそういう冷静さのないところすごく嫌いだけど個人のポリシーとして目を背けることはしたくない。だから上の記事に書いてた「外に吐き出してみる」という対策を今やってます…。ブログにはもっと楽しいこと書きたいと思うけどまあTwitterに入りきるような感情でもないので…。

 

最近会った友だちもみんなこの状況への私の怒りを受け止めてくれて本当にありがとう。何を書きたかったかわからないけど急に泣いて自分も母もびっくりしたという日記。

ビタミンD大事

お久しぶりです。遅いけどあけましておめでとうございます。

 

2021年のうちにドラマLa Casa de Papelについて書きたかったけど、フリーターなりに年末年始バタバタしてそれは叶わなかった。また気が向いたら書くけどもう自分の中でブームが過ぎちゃった気もする。

 

最近本当に寒くないですか。寒いし、貯金もなくて、バイトのやる気もなくなってきて、鬱。この前ガッテンで朝起きてまず太陽の光を浴びると良いって言ってた。そんなことわかってんだ。実感してんだよビタミンDの大切さ。でも我が家の隣にホテル建設が始まってからというもの色んな景色と日光が遮断されてしまって本当にお天道様どこですかになってしまった。訴訟レベルだけど繁華街に住んでる限り受け入れないといけない現実なのですか?コロナ禍でホテルなんて作っちゃって…ケッ…みたいな気持ちとドカタの人々毎日お疲れ様です…の気持ちが入り混じってよくわからなくなってきた。

 

色々な気力の低下に伴い趣味活動も滞ってる。手芸系、今でもたまにやってるけど技量の限界が見えてきて鬱。韓国語の勉強は先月のテキスト目も通してなくて闇。進研ゼミ溜めまくってた時と同じ気持ち。読書もしてない。勉強もしてない。スクリーンタイムやば長い。ブルーライトと肩こりで頭痛い。10時間寝ないと眠い。コーヒーないとボーッとする。一月病か?一月病だね?

 

ただ、寝る前にトーベヤンソンの本だけは読むように努力しております(できてない)。The Summer Book。今冬真っ盛りですけど。ショートストーリー集で1話5ページ程だからありがたい。英文は2行読んだら眠くなるしわかんない単語だらけで発狂してしまうので。5ページは耐え(残念ながら日本語訳なさそう…)。トーベのお母さんと姪がモデルとなったキャラクターたちがただフィンランドの島でのんびるする話。おばあちゃんと孫の無邪気な会話。このおばあちゃんがまた、ね、認知入ってきてるけどしっかりしててユーモアがあって可愛いのだ…。寝る前に夏のフィンランドに飛んで一日を終えることによって全てを良かったことにしている。

 

あと最近は友だちと脱出おひとり島観てる。1人だったら真顔で一気見するところだった。英題single's infernoの通り出演者が地獄島と天国を行き来する設定だけど、地獄島全然地獄じゃなくない?私はむしろ南の島でスマホ捨ててチルしたいが…。みんないかにもヘテロセクシャルな誰一人としてタイプじゃない男性陣(個人の意見です)と多様なベクトルにキラキラした女の子たち。昔love islandとかex on the beachとかtoo hot to handleとか(割と観てるな…)観てたけど、いつも「みんな恋愛なんていいからマブダチになって帰ってほしい」みたいな謎目線で観てます。深いように見えて浅〜〜〜い会話をする出演者たちと彼らの美貌や筋肉を強調する編集。そのペラペラさが逆に面白くてハマっちゃうな。まだ中盤過ぎたぐらいだけど見終わったらみんなと感想語り合いたい。

 

新生活開始にあたってかかるお金を計算して生きる気力失ってるというのは正直ある。でも明日からちょっとずつ人間らしい生活に戻していこうと思う…。憲法25条に自分から合わせていくスタイル…。オミクロンちゃん勝手に1人で大盛り上がりしてるけど早く引っ込んでもらって自由に遊びたいです。2022初のログ、特に抱負とかもないです。申し訳ございません。強いて言うなら推しにもっと貢ぐことかな。金を落とすことでしか繋がりを実感できないからね。推しのために働くわヨ。そうですのヨ。がんばるのヨ。ごきげんよう

Narcos メキシコ麻薬戦争入門

こんにちは。

ブレイキングバッドを観て以来Netflixのおすすめが狂い始めた今日この頃。

端的にいうと麻薬関係のドラマ・映画ばかりトップに出てくるようになった。ちょっと前まで韓ドラだらけだった気がするのだけど。

 

でも私は従順なので(仮)おすすめされるがままにオリジナルドラマ Narcos(ナルコス)メキシコ編を観た。Narcoとはドラッグディーラー、麻薬密売人を指す。別に麻薬密売の話が好きとか全然そういうわけではないけどなんせディエゴ・ルナが好き。

初めて彼を知ったのは、Katy PerryThe One That Got Awayのミュージックビデオだった。当時ケイティに激ハマりしていた私。ケイティと恋に落ち悲劇的最期を迎えるこのイケメンは誰や。当時調べたの今でも覚えている。メキシコの俳優か~。となってから数年の時を経て、ローグワン/スターウォーズストーリーを観た。あ、ディエゴ・ルナ主演じゃんか。え、ディエゴ様?かっこいいが?

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キャッ

というわけで、麻薬ドラマが観たかったわけではなくディエゴ・ルナが80年代メキシコの麻薬カルテルを牛耳ったドン、ミゲル・アンヘル・フェリクス・ガジャルドスペイン語圏名前あるある:長い)を演じるということで麻薬戦争入門編に足を踏み入れた。なので第一弾のコロンビア編はまだ観ていません。

※脚色はあるけど実話に基づいたドキュメンタリー的側面も大きいドラマで、実際の映像とか出てくるの興奮した(歴史オタク)。

www.netflix.com

メキシコは南米の麻薬をアメリカに輸送する際に非常に重要になる中継地点だ。80年代当時、すでにアメリカはカリブ海ルートを閉鎖し麻薬の流入を抑えようとしていた。そこでメキシコの市場価値が急上昇したのだ。

それまで各地でそれぞれ活動していた麻薬カルテルを統合し、更なる利益を得るためフェリクスは麻薬組織”プラサ”を作りゴッドファーザーの名を手にする。

 

内容は見てもらったらいいのだけど、人が死ぬ死ぬ。汚職がすごいすごい。ドラマの基本的な構図としてはメキシコの麻薬カルテルvsアメリカ当局(主にDEA:麻薬取締局)という単純なもの。両者の攻防戦をただ見守るのだが、人が本当にたくさん死ぬ。事実に基づいてるからこそのあっさり感というか、こんな漫画みたいなことが現実でも起こっていたし今も起こっているんだな…という感想。

何がつらいってカルテルに関係のない一般人が勘違いや巻き添えで殺されてしまうこと…。家にいきなり麻薬ギャング入ってきて撃ち殺されたらどうしよう。何かの間違いです、やめて!アッ…(死亡)道歩いてたら急に撃ち合い始まったらどうしよう。どこ隠れる?目撃者になったら私も消されるんじゃない?何も見てません命だけは許して!アッ…(死亡)友達とクラブで遊んでたら突然喧嘩が始まった。やばい、銃持ってんのかよ、しかもすぐ撃つじゃん!じゃんけんで解決して!撃たないで!アッ…(死亡)

それに、警察は正義って誰が言い出したんだというくらい、メキシコの地元当局はカルテルに抱え込まれた犬。それくらいカルテルはお金を生み出していたし、人間は名誉なんかよりもお金が大事な生き物なんだということを痛感する。

 

カルテルのメンバー紹介しとくか。

メキシコ地図貼りたいけどあんまりいいやつがない。とりあえず拾い画をば。気が向いたら作ります。

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写真は実際の人物 [reddit]

 

グアダラハラ (地図に書いてないけどシナロアの2個南の州)

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フェリクス 元警官。全国のカルテルを統合しプラサ結成。硬派な実業家。顔が良い。

ドン・ネト カルテル幹部。アマドの叔父。ドンと言われるだけあり風格がすごい。

ラファ カルテル幹部。マリファナ栽培に注力。ワイルドだろ~?なんちゃら大臣の娘と遊んでいたら痛い目に遭う。

 

フアレス:

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アマド ドン・ネトの甥。フェリクスの部下。元パイロット。のちに世界最大の密売人になる。死に方があっけなくてズッコケるよ。

パブロ アマドのメンター。ちっちゃいおっちゃん。アメリカ人の彼女がいる。ええ奴。

 

シナロア:

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パルマ シナロアカルテルの指導者。家族をぶち殺されたのにその後もちゃんと生きていてすごい。

チャポ のちのシナロアカルテルの指導者。キリスト教の敬虔な信者。ママのでっかい愛を受けて育った。

マヨ 独立の麻薬輸送業者。さすらいのエビ漁師だった。写真には載っていないが訳あってシナロアの仲間になる。おいしそうな名前。こちらも顔が良い。船燃やされて怒っている。

 

ティフアナ

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ベンハミン ティフアナカルテルの指導者。主に輸送業。この人の顔も好き。神経質な感じが出てて刺さる。最近ベンハミンとデートしてる最中にクレカの不正利用で逮捕される夢見た。

ラモン ベンハミンの弟。やんちゃ。オシャレ番長。顔が良い。ライオンっぽい。

エネディナ ベンハミンの妹、ラモンの姉。綺麗。新婚生活ぶち壊されて復讐に燃えている。

※シーズン3見てたらラモンの子分としてBad Bunny出てきて感動した。去年ぐらいからめっちゃ人気のラテン歌手です。

 

その他コロンビアのコカイン栽培の人達とか出てくる。

 

頂点に上り詰めたフェリクスが更なる欲望を捨てきれずどんどん嫌な人間になっていくというウルフ・オブ・ウォールストリートみたいな?華麗なるギャツビーみたいな?(レオ様…)ストーリー。やな奴やな奴やな奴!っていう感じのボスになり果てて自ら家族まで捨てるフェリクスを見るのは悲しかったけどとにかく顔が良い。あとスペイン語の響きが良い。かぶろん!かぶろん!ってめっちゃみんな言うから意味調べたら「クソ野郎」だった。完全にわかる。クソ野郎だよね、OK。人は死ぬし最悪のことがずっと起こっているけど顔と言語がきれい。良いドラマじゃん?(単細胞)

 

カルテルの抗争は現在も続いているけどドラマ自体は2000年に入るぐらいのところで終わってしまう。続きも作らないらしい。私たちが生きる現代につながるところまで来たからいいんだって。でも私はもっと見たいし知りたくてとりあえずWikipedia読んでます。シナロアのチャポがこのドラマではふーんって感じのモブキャラだけど、麻薬王となり刑務所から脱走するらしい。その話もNetflixにあるからとりあえずウォッチリストにぶち込んだ。

 

友だちが、見たらわかることを全部説明してくるナレーションがうざいとか言ってたから好き嫌い分かれるかもしれないけど私は普通にハマった。シーズン追うごとに愛着湧くやつあるじゃん。あれです。

ということで、南米の麻薬戦争について質問のある人は私までどうぞ(?)。コロンビア編もちゃんと見ておきます。

賢いフリーター生活

最近在宅のバイト以外何もしていなくて生きている価値が世界でもトップレベルに低い人間に成り下がってしまった。母親の作ったご飯食べて二酸化炭素排出してるだけの生き物。光合成するのも週一くらい。せめて賢いフリーターになるべく本ぐらいはたくさん読もうと思っていたけど最近はドラマ観てばかりいる。

 

今日はそんな堕落した私がハマったNetflixオリジナルドラマ『賢い医師生活』について徒然なるままに書くよ。

 

需要なんて無いとわかりつつも、そんなに好きなら黙って書けYOと後押ししてくれた友に捧げます。

 

さて、『賢い医師生活』、韓ドラです。前にも言ったけど私は物事にハマるのが遅い。これもシーズン2配信されて数ヶ月後に何故か観る気になった。もともと医療ドラマはあんまり得意じゃない。異常に他人に共感して泣いたりしてしまう面倒臭い人間なのでまず人の生死が重すぎる。私には重すぎる。あと手術痛そう(入院経験ゼロ)。

でもこのドラマは淡々と、それでいて詳しく病気のことや病院で働く人々のことがわかるヒューマンドラマ。医療系の道に進んだ友だちが少なからずいるのでみんなこんなに頑張ってるんだな…と思いながら観るのが楽しかった。

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かわいいね…

ソウル大医学部時代からの仲良し5人組が主人公。訳あって5人とも同じ病院で働き始めるところから物語が始まる。何が良いって、アラフォーのキャラクターたちが主人公で、みんな落ち着いた大人で、キャリアもあり、腕も良く、自立している。それでいて5人でいつまでもバンド組んだりして仲良く遊んでいること。この5人の間での深刻ないざこざは全く出てこない。ひたすら癒しが提供される最高のドラマなのだ。

恋愛も大人の恋愛でな〜、なんか頭を撫でたり急に仰天チューするような(こちらが土に還りたくなるような)恋愛ではなくて20代廃人の心にも程よい潤いを与えてくれる内容であった。

 

好きなとこ書いてたら取り止めが無さそうだからとりあえず主観的に5人の紹介をします。

 

アン・ジョンウォン:

小児科医。ドラム担当。ユルジェ病院前理事長の息子。敬虔なキリスト教信者の家の末っ子。兄も姉も聖職者。自分も神父になりたいがズルズルと医者を続けている。感受性豊かで子どもが大好き。背高い。辛いもの苦手。あだ名は「仏様」。私にも優しい心分けて、そしてこのドス黒い心を浄化して…。

 

イ・イクジュン:

肝胆膵外科医。ボーカル兼ギター担当。いわゆる陽キャラ。病院の全員と仲良し。バツイチで一人息子がいる。お調子者だが医者としての腕はピカイチ。イクジュンのおかげで私、肝臓移植にやたら詳しくなった。昔から遊び好きなのに成績もずっと一位。こういう人いるよね。これになりたかった人生だよね。歌ウマ…と思って調べたらミュージカル俳優だった。

 

キム・ジュンワン:

胸部外科医。ギター担当。一見冷徹だがお茶目。大食い。俺の推し。トキメキをもたらしてくれたのはこの人。ありがとう。私の主治医になってください(心臓病になるしか…)。ツンデレだし一番大恋愛しててウケる。そういうところも好きだっつーの。

 

ヤン・ソッキョン

産婦人科医。キーボード担当。いわゆる陰キャラ。人付き合いが苦手。いつも新西遊記(韓国のバラエティ番組)観てる。マザコンかよと思ってたけど一番家庭の事情抱えてる。でも実家は太い。バツイチ。産婦人科のシーンが個人的に一番リアルで目から汗出た。妊婦さんとの向き合い方が神。私も赤子産むならここだな(ドラマですよ)。

 

チェ・ソンファ:

神経外科医。ベース担当。5人組の紅一点。大食い2号。音痴だがボーカルをやりたがる。趣味はキャンプ。可愛い。白い。白いから勝手にBTSのSUGAと同一視してたけど勝手すぎて今書きながら自分で引いてる。あだ名は「鬼神」。バイタリティがすごいから。後輩たちへの厳しいが愛のある指導が素晴らしい。私も就職するならここだな(ドラマですよ)。

 

40歳になってもいつまでもみんなでご飯食べに行ったりバンド練習したり、しかも職場も同じ。人類の夢じゃん?私はこれになりたすぎるんだよな。仲の良い友だちとシェアハウスしたいしおばあちゃんになったら友だちと同じ老人ホームに入りたい。いつまでもウホウホしていたいってわけ。

それに、私も賢い何者かになりたい。勉強できるだけじゃなくて周りを見渡せる優しくスマートな人間。それになりたいんだよ。助けてくれよ誰か!フリーター生活中にどうやったら少しでも賢くなれるんだよ!助けてアンパンマーーーン…

 

とりあえず「癒し」を求めてる人は観て損はないはず。医療ドラマならではの緊張感はありつつもほっこりできるから。損したら私が100円補償するわ。あと俳優たちが本当にバンド頑張ってるのも可愛いから観て。観て私に連絡をください。

 

では、私は今2周目を観ていて忙しいのでここまでとします。ありがとうございました。これからもしばらくプロフリーターへの道を模索していく所存です。

美容院行った

半年ぶり(?!)に美容院に行った。

外にもあまり出ないし…などとズボラを発揮して全然行っていなかったため、髪のダメージと量がすさまじいことになっていた。

 

初めて行く近所の美容院。席にファー〇ェイのタブレットが置いてあるなと思っていたら、それで好きな雑誌読んでくださいとのことだった。時代だね。

 

コロナ禍でファッションやメイク用品への興味をある程度失った私はグルメ雑誌や陶器特集の雑誌を読んでいた。パーマ液かけて少し置きますね。はい。別の液かけますね。はい。あと5分ぐらいすみません様子みます。はい、大丈夫です。

結構待ち時間が長かったので久しぶりにファッション雑誌を選んだ。心が永遠に大学生だから20代前半女性向けの雑誌を開いてみた。モテとかまだ流行ってるんですね。'きゅるりん'とか'ちゅるん'とかよくわからない単語が並んでいた。

 

読み進めると生理特集があった。みんなは生理の時どうやって過ごしてる?生理中でも気分を上げてくれるアイテム!などなど。こうやってオープンに情報をシェアできるようになったのは結構なことだなあ。私も生理1日目という最悪のコンディションの中で頭から上をどうにかするためにここに来ていたのであった。正直帰ってベッドの上で賢い医師生活観たい(みんなも観て)。

まあそれはさておき、生理特集、最後のテーマが「自分の女らしさと向き合う」みたいなタイトルだった。女らしさ…。もう時代遅れの言葉になってると思っていた…。読んでみると、生理=女らしさという書き方だった。これ以降私の心の中はモヤモヤモヤモヤしてしまった。

生理を女らしさととらえてポジティブな方向に持っていこうとしていること。これがなんかほんとに家父長制社会で生まれたポストフェミニズム感がぷんぷんでもう私は本当に、オタク用語で言うと、死んだ。ポストフェミニズムとは、80年代にはすでに存在した反フェミニズム感情やそれに基づくバックラッシュが若い世代に広がっている状況を指す。「男女平等はもう達成されたのになんでフェミニズム運動が必要なの?」というような主張だ。

この主張にはたくさんの問題がある。

まず第一に男女平等って本当に達成されたのか。雇用機会均等法とかができたのは確かだけど、男女間の平均生涯年収の差が1億円ぐらいあるって聞いたこともあるし、女性議員の割合も日本しょぼすぎるし…とかいろいろ文句は出る。

これにプラスしてポストフェミニズム現象が生み出している問題として以下が挙げられる。

  • フェミニズム的な語彙(エンパワメントetc.)が普及した一方で女性が新たな女性性を身に付けるように社会から要請されている。
  • 新しい女性性を前提に新たな性差を強化する言説も流行している。

これらの問題の背景にはネオリベラリズムがある。新自由主義。個人の選択が重視されるべきだという立場。すべての人が(女性も)自立していくべき!というような考え方(めちゃくちゃかみ砕いてるので詳しくは菊地夏野著『日本のポストフェミニズム:「女子力」とネオリベラリズム』読んでね)。

つまり上に書いた「新しい女性性」とは、古臭いほうの(おばあちゃんとかが言う)「女らしさ」を改めて「男社会に馴染んで仕事を頑張って自立していて且つ外見にも気を使っている女子」を目指すことなのだああああああ。自立が良しとされる一方で女子力とかいう過去の遺物(にしたいもの)も同時に押しつけられるという、まさに二足のわらじを履かされるハメになってしまった。

 

だから、美容院で読んだこの雑誌の生理特集、生理でしんどくてもバイブスぶち上げて毎日を楽しく頑張ろう!という'エンパワメント'的記事はまさにこのネオリベラリズムに迎合するものだと思った。最近流行りのフェムテックもそう。生理をうまくコントロールして男社会で毎日を頑張ろうという趣旨。もちろん女性のための選択肢が広がっていることは良いと思う。ただ覚えておかないきゃいけないのは既存の社会に女性のほうが合わせなきゃいけない風潮が蔓延していること。そっちが合わせろよ、って現与党の議員1人1人に言ったりしたい。

 

あともう一点、生理=女らしさなのであれば、トランスジェンダーの人はどうなるの?これちょっと前にJKローリングが炎上してたのと同じやん。編集者このニュース知らなかったのかな。生理のある人に女らしさを押し付けることも、トランス女性は生理がないから女ではないという議論をすることも、もうやめようや。そしてこういうエンパワメント(仮)が若い女性向け雑誌で普通に語られること、ちーん。ワイは疲れました。

 

という一日を過ごしました(無理やり)。髪の毛は可愛くなったからいいか!やっと若かりしころの奥田民生から抜け出した。

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It's all good, man!

Better Call Saul、シーズン5まで見終わった。

疲れた。

 

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本当の顔

 

Breaking Badとの長い闘いを終えた後、私はスピンオフを観なければという義務感に駆られて仕事かのように毎日毎日ドラマを流し続けた(仕事であってくれ)。

Jimmy McGillは口は達者だがうだつの上がらない三流弁護士(公式原文ママ)。Breaking Badでは主人公のマネーロンダリングを手伝ったり訳アリピーポーの弁護に明け暮れている。最初に見た時にはペラッペラのキャラクターが出てきたな…としか思わなかったけど、このBetter Call Saulでは彼がどのように真っ当な道を外れていったのかという前日譚が描かれている。

 

Breaking Badより面白いと多くの人が言っているので手を出してみた。Breaking Badは本当に長くて、おまけに主人公にイライラしつくして、それでも自分があまり知らない麻薬カルテルが面白くて最後まで片手間で見た程度だった。だからあまり期待はしてなかったけど、「主人公にイラつかない」というのはドラマを観る上でとても大事だということがわかった。Saul GoodmanことJimmyは小賢しいけど憎めないキャラなんだよな。

 

そして、この作品は社会のルールやしきたりでは縛ることのできない人の話だ。理にかなっているけど社会的ルールに反するからダメじゃない?賢いやり方だけどグレーじゃない?Jimmyは法を守るべき弁護士でありながら、ルールを破らずにはいられない性なのだ。

 

そんなJimmyに兄やガールフレンドがいたこと、本家のストーリーでは全然知らなかった。特に兄弟間の不和がかなりの尺を使って語られたことを考えると、覚せい剤!ギャング!殺し合い!ワッショイ!とはまたまったく違ったヒューマンドラマだったと思う(ただシーズンが進むにつれJimmyはそっち方面に足を踏み入れる)。なんか、数あるキャラクターの中からJimmyの過去を描こうと思ったのかなりセンスがいいかもしれない。

 

あと、本編に出てくるキャラがたくさんいるのも良い。お前Breaking Badのあのエピソードで死ぬよな~みたいな人がいっぱい出てきて、逆に言うとこの人達はこのシリーズでは死なないという安心感がある。特に私の唯一の推しキャラMike。シブおじいちゃん。元警察官の現殺し屋。設定一番かっこいいかも。孫娘のために殺しで報酬を得ている…。彼の過去も結構描かれていて満足した。

 

なんか本当もうただの感想文で忍びないんですが、まだ行きますね。

 

あとは何だろう、Breaking Badもだけど時折かっこいいショット混ぜてくる。音楽のセンスも花丸あげちゃう。

タイトルコールの映像が良いから見て。

www.youtube.com

あと、誰にも伝わらない話をすると、メキシコの麻薬カルテルのドン、どう捉えていいのかわからないような冗談を言っては人々を凍り付かせるサイコパスみのあるおいちゃんが出てくる。この人の雰囲気が私の元バイト先のオーナーと似ていた。こんなに伝わらない話をして大丈夫なのだろうか。とにかく、株を億単位でやってるような人で、戦後の貧しい時代を生き抜いて自分の店を立ち上げたゴリゴリのバイタリティのおじいちゃんだった。心筋梗塞からも起死回生して死ぬまで働きたいらしい。甘やかされて育った私に「お前、親に感謝せないかんど」と笑いながら言ってくる。なんかこういう大物感が強烈で、麻薬王を見た瞬間に、社長じゃん…となった。まじでなんの話。

 

次のシーズン6で完結するらしい。公開は来年。コロナのせいで遅延だ!

撮影中にJimmy役のボブ・オデンカークおでんくん)が倒れて病院に搬送されたりして心配だったけど無事に続いてるらしい。

暇があって何かしらの達成感を得たい人はぜひチェックしてみてください。フルマラソンぐらいの達成感は得られるから。走ったことないけど。

 

追記:

全然関係ないけどこのドラマでアメリカの弁護士や裁判の様子を見て小室圭さんもこんな風に働くのか~とか思った。脳内が暇だとこんなことしか考えませんよ本当に。幸せになれよ~。