It's all good, man!

Better Call Saul、シーズン5まで見終わった。

疲れた。

 

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本当の顔

 

Breaking Badとの長い闘いを終えた後、私はスピンオフを観なければという義務感に駆られて仕事かのように毎日毎日ドラマを流し続けた(仕事であってくれ)。

Jimmy McGillは口は達者だがうだつの上がらない三流弁護士(公式原文ママ)。Breaking Badでは主人公のマネーロンダリングを手伝ったり訳アリピーポーの弁護に明け暮れている。最初に見た時にはペラッペラのキャラクターが出てきたな…としか思わなかったけど、このBetter Call Saulでは彼がどのように真っ当な道を外れていったのかという前日譚が描かれている。

 

Breaking Badより面白いと多くの人が言っているので手を出してみた。Breaking Badは本当に長くて、おまけに主人公にイライラしつくして、それでも自分があまり知らない麻薬カルテルが面白くて最後まで片手間で見た程度だった。だからあまり期待はしてなかったけど、「主人公にイラつかない」というのはドラマを観る上でとても大事だということがわかった。Saul GoodmanことJimmyは小賢しいけど憎めないキャラなんだよな。

 

そして、この作品は社会のルールやしきたりでは縛ることのできない人の話だ。理にかなっているけど社会的ルールに反するからダメじゃない?賢いやり方だけどグレーじゃない?Jimmyは法を守るべき弁護士でありながら、ルールを破らずにはいられない性なのだ。

 

そんなJimmyに兄やガールフレンドがいたこと、本家のストーリーでは全然知らなかった。特に兄弟間の不和がかなりの尺を使って語られたことを考えると、覚せい剤!ギャング!殺し合い!ワッショイ!とはまたまったく違ったヒューマンドラマだったと思う(ただシーズンが進むにつれJimmyはそっち方面に足を踏み入れる)。なんか、数あるキャラクターの中からJimmyの過去を描こうと思ったのかなりセンスがいいかもしれない。

 

あと、本編に出てくるキャラがたくさんいるのも良い。お前Breaking Badのあのエピソードで死ぬよな~みたいな人がいっぱい出てきて、逆に言うとこの人達はこのシリーズでは死なないという安心感がある。特に私の唯一の推しキャラMike。シブおじいちゃん。元警察官の現殺し屋。設定一番かっこいいかも。孫娘のために殺しで報酬を得ている…。彼の過去も結構描かれていて満足した。

 

なんか本当もうただの感想文で忍びないんですが、まだ行きますね。

 

あとは何だろう、Breaking Badもだけど時折かっこいいショット混ぜてくる。音楽のセンスも花丸あげちゃう。

タイトルコールの映像が良いから見て。

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あと、誰にも伝わらない話をすると、メキシコの麻薬カルテルのドン、どう捉えていいのかわからないような冗談を言っては人々を凍り付かせるサイコパスみのあるおいちゃんが出てくる。この人の雰囲気が私の元バイト先のオーナーと似ていた。こんなに伝わらない話をして大丈夫なのだろうか。とにかく、株を億単位でやってるような人で、戦後の貧しい時代を生き抜いて自分の店を立ち上げたゴリゴリのバイタリティのおじいちゃんだった。心筋梗塞からも起死回生して死ぬまで働きたいらしい。甘やかされて育った私に「お前、親に感謝せないかんど」と笑いながら言ってくる。なんかこういう大物感が強烈で、麻薬王を見た瞬間に、社長じゃん…となった。まじでなんの話。

 

次のシーズン6で完結するらしい。公開は来年。コロナのせいで遅延だ!

撮影中にJimmy役のボブ・オデンカークおでんくん)が倒れて病院に搬送されたりして心配だったけど無事に続いてるらしい。

暇があって何かしらの達成感を得たい人はぜひチェックしてみてください。フルマラソンぐらいの達成感は得られるから。走ったことないけど。

 

追記:

全然関係ないけどこのドラマでアメリカの弁護士や裁判の様子を見て小室圭さんもこんな風に働くのか~とか思った。脳内が暇だとこんなことしか考えませんよ本当に。幸せになれよ~。